わらびもち その2
前回掘ってきた蕨根
コレを臼と杵ですりつぶして濾した液体を
水でさらすこと5回
どうにか蕨粉らしきものが採れました
その量は20g弱
掘ってきた根の重量は測ってはいないので歩留まりは解りませんが
籠1杯の根っこからおちょこ1杯分の蕨粉になりました
葛とは違う少しグレーがかった色
蕨粉を目にすることはなかなか無いし
蕨粉として売っているものが100%混じりけなしなのか定かではないので
本来どういうものかというのはハッキリしませんが
正真正銘天然の蕨根から作った蕨粉とはこういうものでした
葛よりも掘るのは楽だし、モノが大きくないので潰すのも楽ですが
やはり手間が掛かるし時間も掛かることには変わりありません
こういうものを作っていると
自然エネルギーを利用した動力があったら楽なのにと感じます
昔はどこにでもあった水車小屋や川の水の濾過槽があれば
もっと簡単で楽にこういうことができたはず
自然エネルギーを捨て便利なものに代わってしまうと
コストに見合わないこういうことは切り捨てられてしまう
結局は葛粉のような物とか蕨粉のような物が主流になり
本物を手にすることが難しくなってしまう
結局最終的に製品にする作り手や食べる消費者自体が
葛根や蕨根を掘ったことも見たことも無い人たちのになって
どれが本物でどれが偽物かもわからない状態で進んで行く
現場に立ち自然と渡り合っている側からすれば
何かタチの悪いコントを見せられているような気がします
薬膳だの漢方だの陰だの陽だの言われても、わからないし興味がない
ただ、クソ寒い中で根っこを掘り起こし叩き潰して
手を悴ませながら水に晒す
その体力とメンタルがあれば、講釈なんてドーデモイイと思います