life

とらわれずに暮らしていく

出口と入り口

ひまわりを植えている圃場は3方を山で囲われ1方だけ道路に面している

山側には2つの谷があり沢が一つと水路が1つ

道路の向こう側には牧場があり少し離れた南側に牧場がもう一つ

背負っている山ははるか向こうまで山が続いている

 

野生動物は水場を中心にして動いている

飲み水の為、体に付く寄生虫を落とす為に水場は必要でもある

谷沿いの沢を登っていくと動物の足跡だらけ

使いやすい水場には縄張りが無く

幾つかの水場を中心に放射状に足跡や獣道が続いている

おもしろいのは獣道に付いている足跡は一方通行のように蹄の跡が揃っている

多分動物は安全が確保されたパターンはよほどのことが無いと崩さない

基本的に入る場所と出る場所は決まっていて

危険を感じたり、追われたりした時だけとんでもない所から逃げていく

 

圃場を囲む柵の中に上部が外側に曲がった柵が何か所かある

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不思議なのは内側に曲がった柵は一枚もなく、全てが外側に曲がっている

でも、そのどれもは山側の傾斜地だけ

下を掘ったり、柵を捻じ曲げてくぐってきているのは水に面した柵だけ

そしてそこにある足跡は入ってくる場所と出ていく場所が決まっていることを示すように蹄の向きが揃っている

 

シカは2メートルの柵くらい易々と飛び越えるジャンプ力を持っている

イノシシも前足が掛かるくらいの所なら容易く飛び越えるという

しかし、柵を飛び越えて侵入してきた形跡は見られない

たまに柵を抜けられずに死んでいる動物を見ることがある

シカであれイノシシであれ引っかかって死んでいるのはすべて柵の下側

柵を飛び越えて侵入してくるなら引っかかれば柵は内側に曲がるだろうし

引っかかって出血するものもいるはず

だけど、内側に血痕を見たことはないし、柵の上部に引っかかっている動物を見たことは無い

 

ほぼ決まっている出入口と侵入パターン

圃場を横断して山に帰っていく足跡

緊急時にしかリスクを冒さない動物の本能

この辺りに重要なカギがありそうな気がする

それは補修に使った孟宗竹とトタンが教えてくれた