今年も・・・
7月30日に満開になったひまわりも今日でちょうど1週間
花の真ん中まで種の入ったヒマワリは、そのほとんどが首を下に向けています
今年も花は終わり
あと1か月ほど種の登熟を待ち、刈取りをします
元々は油をとる為に植え始めたひまわり
7、8年前からイノシシの食害で、壊滅的な被害を受け続けてきました
近頃は花芽の付く前にシカの食害もあり
種の収穫は全くできない状態が続いていましたが
今年は今のところ電気柵が有効に働いているようで
毎朝の見回りでも食害は見当たりません
あと1か月、できればこの状態でもってくれれば、久しぶりに油ができそうです
ヒマワリの花1つには約2000粒の種が入っています
1粒の種から2000粒の種へ
この花100個から取れる油は約200ミリリットル
本来植物油というのはそういうものだということを、ヒマワリを通じて学びました
では、私たちの生活の中で使われている植物油というものは何なのか?
これほどの手間をかけ、これほどの過酷な作業を経ても
手にできる油の量というものは、タカが知れている
油に限ったことではなく
たいして疑問に感じなかった事柄の矛盾が次々に露わになってきます
イノシシやシカのこと、食べ物や価格のカラクリ、農業の矛盾、貧困や格差、
電気やエネルギーのカラクリ、情報に踊らされる社会、現場と消費者の乖離・・・
ヒマワリが咲き揃えれば確かに美しい風景になります
それを目玉にイベントをしたり、都市農村交流をするのもいいかもしれません
でもね、本当に考えなくちゃならないのはそんな一過性のものではない
1番大事なのは現場で何を感じるかということ
何かを感じ取れる感性を磨くこと
何気なく手にするモノや事柄の本当の姿を見極める
目と手と耳と心を持つかだと思います
理想を追いかければ、目標は遠く難しくなってきます
でも、そこを追いかけるのは他でもない自分自身だと思います
俺は自分で確かめたい
自分の目で見たい、自分の手で触りたい、自分の耳で聞きたい、自分の心で感じたい
人の受け売りや、インターネットは何も教えてはくれない
他人はどうだか知らんけど