机
子供のころ勉強机は無かった
唯一姉には机があったけど、親父がどこかの事務所からもらってきた事務机
高校を卒業するまで机に座って勉強したことは1度もない
まぁそんなに勉強もしなかった、家で辞書や参考書を広げた記憶はない
教科書は学校に置いてあったし、親父が死んでからは学問なんてどうでもよかった
ただ、ゆっくり本の読める場所は欲しかった
働き出してからはゆっくりと本を読むこともできなくなってしまったけど
本棚と座れる場所はずっと欲しかった
子供が小学校に入学した時も一応机は見に行ったけど
今の家具はツマラナイものが多い
紙を圧縮した基材にペラペラの化粧べニア
10年ももたないようないい加減な作り
化学物質とかアレルギーとかは気にしないけど
金を払って買うようなものじゃないような気がした
かといって、作家気取りのハンパ木工職人の物も値段が高いだけ
使ってる道具を見て、品物をよく見れば、職人仕事とは程遠いのに
3台買えば目ン玉が飛び出るほどの値段がする
ということで、友人の大工にオーダーで作ってもらうことにした
条件はべニアを使わないことと、子供が巣立ってからも使える様なものという条件
シャバく見えるけど、指物で組み合わせてあるのでフレはまったくない
やっぱダテに何十年も飯食ってるわけじゃないな
まぁこれで勉強がスキになるとは思わないけど