エダマメ
切り残している草を切ろうと畑に行った
ハンマーナイフのエンジンを掛けて作業を始めたのはいいけれど
振動に指が耐えられない
考えてみりゃまだ骨がくっ付いていない状態だし
骨を留めているピンが共振してビリビリする
まだ、本格的な作業はできない状態だと悟る
こればかりは時間が経たないとどうしようもない
稲刈りの後の作業ができなかったせいで、今年は冬野菜の定植ができなかった
草刈のできなかった畑によると、季節外れのトマトが沢山色付いている
去年のテントバエで生えていたミニトマトは花が咲く兆しが無かった
テントバエのトマトなんてあまり聞いたことがないし
ただ、刈り取るのはかわいそうなのでそのままにしていた
そのトマトに今たくさんの実が付いている
片手でちまちま採っていると、学校から帰って来た長男が自転車でやってきた
嫁さんに聞いたのか、ザルを自転車に括り付けている
小一時間トマトをちぎるとザル一杯になる
まだまだ青いトマトもたくさんあるから霜が降るまでは採れそうな感じ
その場で食べると、売っているモノとは別物、雨が少ないおかげで味が濃縮されている
ついでに播種が遅れた大豆の圃場へ
時期はずれているけど、今がエダマメで食べるにはいい感じ
開花時期に雨が少なかったから、実は小さいけど
採りたての枝豆はスーパーに売っているモノとは別格にウマイ
あとひと月もすれば、これが大豆になる
自分で挽いた挽きたての黄粉もまた別物
納豆にしてもいいし、味噌だって材料は全部自給できる
市場経済に頼らない暮らしとか、お金のイラナイ世界とか、自然に委ねた暮らしとか
それを頭で考えたり、講演を聞いてノートにとるなんて、
それ自体がナンセンス
最高のビールのつまみと、最高に美味しいご飯や野菜
それを手にするために真剣に取り組み、体を動かし、汗をかく
そうすれば、そんなものは考えることじゃないと気づくはず
豊かっていうのはモノじゃない
豊かさを感じられる感性の問題だと思う