life

とらわれずに暮らしていく

現実

退院から2週が過ぎようとしている

人間の体というのが普段の暮らしでいかに負荷をかけているのか実感する

お年寄りが1週間入院すると歩けなくなったり、痴呆がすすんだりするというのは

にわかには信じられなかった

今の自分はただ立って歩くだけで腰から下が鉛のように重たくなる

2か月の入院生活は体を完全に鈍らせてしまっている

 

何とか仕事をしようと畑に出たり、工場の片づけをしているけれど

気持ちと体が全くシンクロしない

たった半日コンバインに乗るだけで、次の日は立つことも億劫になる

動きたいけど動けない、思ったことの半分もできない

今自分の体の現実はそういう事なんだと思う

 

おしりと左足に残った麻痺は退院したころと変わらない

相変わらず杖を突いてないとこけそうになるし、階段は登れない

それがいつ頃回復するのか、それとも一生このままなのか

それはドクターにも判らない事なんだそうだ

でも飯は食わなきゃいけないし、家族を養わなきゃいけないというのは変わらない

現実は厳しい

呑気なメルヘンだけでは生きてはいけない