life

とらわれずに暮らしていく

あと10年

腰痛で動けなくなって10日余り

これほど外に出なかったのは、最後に入院して以来の事

寝ることもできないほどの痛みは少しずつやわらいできたけど

まだ、歩くことは難しい

ギックリ腰とは比べようもない痛み

神経の中に針金を入れられてグリグリされているような感じ

年に何度か出てくる症状だけど、今回はひどい

 

覚悟はしている

手術をしてから今まで

いつか、仕事ができなくなる事やまともに歩く事ができなくなる時がくること

いつ訪れるかわからない恐怖はずっと居座り続けている

家族に対する責任、お客さんに対する責任、やり続けてきたことへの責任

怖いという気持ち、逃げ出したいという思い

それを忘れさせてくれるのは、一心不乱に何かに取り組んでいる時だけ

それが無くなれば、病気には立ち向かえなくなる

 

やっと、少しは動けるようになった

すぐに動けるようにはならないけれど

預かっている車は直さなきゃ

じっとしていたら、頭がおかしくなりそうになるし

恐怖に押しつぶされそうになる

自分がダメ人間になったように感じるし、二度と立ち上がれないような気がする

 

もし神様がいるのなら、土下座をしてでも頼みたい事がある

あと10年でいい

あと10年すれば、一番下の子が18歳になる

親として一応の子育ての責任は果たせる

そしたら、やっと手に入れたメルセデスコンバーチブルで旅行に行きたい

皮のトランクをトランクキャリアに括り付けて

ボロボロの革ジャンを羽織って

ジジィとババァで、白いメルセデスの屋根を開けて走りたい

あと10年、10年でいい