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life

とらわれずに暮らしていく

時代遅れの・・・・

知り合いの製油所に搾油を頼んでいたヒマワリの種

今の時代、搾油に2か月も掛かるなんて時代遅れかもしれない

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熊本にある「あぶらや」は仲間の同級生の爺さんがやっている所

今は仲間の同級生が3代目としてやっている

お世辞にも綺麗とは言えない製油所

古式圧搾絞りという昔からのやり方で油を搾り

熱湯で油を洗うという何とも古いやりかた

最後の精製や湯加減、洗う時間やタイミングは、爺さんの勘で決まる

 

こういうやり方で油を搾ると歩留まりは悪くなる

ヒマワリの場合は重量比1割にも満たない

一緒に送ってくる油粕の袋には油染みが全体覆うくらい染みている

歩留まりを上げる方法はいくらでもある

最新の搾油機なら悪くても1割五分から2割

薬品抽出なら2割から2割五分

でも、本当に上質な油はこのやり方でなければ絞れないと爺さんは言う

 

「油になればなんでもいいんじゃないの?」という人もいるかもしれない

「たくさん絞れて、たくさん売った方が儲かるじゃん」っていう人もいる

でも、俺はそれは違うと思う

ヒマワリを楽にたくさん作る方法は知っている

梅雨の鬱陶しい中、真夏の炎天下、ヘロヘロになりながら草と戦わなくても

真四角のきれいな圃場で、イノシシやシカと渡り合わなくても

ヒマワリを作り、多くの収穫を得ることはそれほど難しいことでは無い

利益を追いかけるのは悪いことじゃ無いし

手間をかけずにラクをするのはダメなことじゃ無い

ただ、そればかり追いかけると大切なことが見えなくなる

見て見ぬ振りをして、自分を正当化したくなる

人間っていうのはそういうもの、もちろん俺の中にもそういうものはある

 

2町以上ある耕作されない日当りの良い田畑

山から湧く一番水でコメを作ることのできるのに、誰も手を付けない水田

50年生を超え限界にきている植林された木々

一度も貨車が通ることなく忘れ去られようとしている廃線やトンネル

利益を追い、自らを正当化し、共生の道を外れた豊かさは

人々を躍らせるだけ躍らせた後、潮が引いて行く様にすべてを置き去りにしていく

それが便利さであり、快適さであり、豊かさであるなら

マネーという怪物が作り上げた架空のものでしかないような気がする

怪物が食いつくした後に残るのは何もない荒野

もしくは、フクシマのような人間にはどうすることもできない廃墟しか残らない

 

いくら俺が踏ん張ったって、所詮は小さなムシケラ

ただ、自分自身は間違いを犯さぬよう、何がボーダーなのか考えていくしか無い

ヒマワリの油はただの食用油じゃない

この油の先に透けて見える世界は、欺瞞と虚構の世界

そんな世界で踊らされるのはマッピラゴメン

俺は地に足を付けて生きていく

五感から感じるものだけを信じながら

たとえそれが時代遅れだとしても