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life

とらわれずに暮らしていく

考えなくちゃいけない事

ヒマワリ畑の中にある旧国鉄のトンネル跡

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これをどうにかできないかという話し合いが進行している

会議に出てくる議題や話題は、中で音楽イベントをするとか、コスプレ撮影をするとか

そういう事ばかり

感じ方や、思いは人それぞれでイイと思うけど

ホントの考えなくちゃいけない事とは少しズレを感じている

 

この廃線の名称は「国鉄油須原線」

漆生駅(嘉麻市稲築)から上山田駅嘉麻市上山田)を通り

豊前川崎駅(田川郡川崎町)までは開通し、実際に列車が走っていた

本当は川崎から大任を経由し赤村の油須原駅までの計画があり

行橋を通って苅田港に石炭を運ぶための線路

エネルギー革命 炭鉱の閉山 人口減少

昭和41年に1部が開通し、61年に廃線となるまで,貨車は1台も走っていない

油須原駅まで開通しないまま、その役目を終えた

 

ものごころついた時には、ほとんどの炭鉱は閉山していた

僅かに露天掘りの炭鉱が残っていたくらいだから、最盛期のことは知らない

その後に来た「鉱害復旧バブル」で道路は綺麗になり、田んぼは真四角になったけど

1部の人が潤っただけで町は活気を取り戻すことはできなかった

「バブル」の時も同じ事、ゴルフ場だのリゾート開発だの騒いでた割には

何一つ残っちゃいない

残ったのは削り取られ放置された原野と、鉱害時代に新築され空き家となった家ばかり

 

カネが動き、利権が蠢く場所には、人が集まりカネが集まる

それはしょうがないことかもしれないけど

ホンモノの豊かさっていうのは何なのだろうって思ってしまう

筑豊地区は自然林が極端に少ない

ほとんどの山には杉やヒノキが植えられた人工林ばかりが目立つ

炭鉱が隆盛を極めた時代、材木はカネと同じだったという話を聞いたことがある

坑道を支える坑木や炭住の為に、自然林は切り倒され植林されていったらしい

50年経って巡ってきたのは、生き物を育まず循環を絶たれた死の森

谷川は雨が降れば土砂で埋まり、雨が無ければ水が無くなってしまう

イノシシやシカがこれほどまでに増え、農作物に甚大な被害をもたらしたのも

無関係ではないと思う

ヒマワリ畑がある場所もかつては水田だった

さらに上まで棚田の跡は残っていて、コメが作られていた名残は残っている

膨れ上がる労働者の胃袋を満たす為に作られた棚田は

行き先を失ったとたんに放棄される

今は、竹が侵食しどうすることもできないかつての水田

「強い農業」や「集団営農」から取り残され、年寄りたちのタメ息だけが残った場所

 

目の前にある御褒美や、一時のトレンドを追いかける事はさほど難しくはない

でも、創造力(想像力)や共生を伴わない行為は

子や孫の世代に大きな影を落とすことになる

それは原発の事や築地の事、東京オリンピックの事だって同じことだと思う

なぜ、このトンネルが作られ、このような状態になってしまったのか?

なぜ、自然林は人工林に変わり、それによって今起きていることは何なのか?

なぜ、これほど広大な田畑が棄てられてしまったのか?

本当に後世に残すべきモノや、変えてはならない事は何なのか?

今やろうとしていることは、何処に向かい何をもたらすのか?

 

いつまで人間は愚かなことを繰り返し続けるのか

トンネルや人工林や耕作放棄地は反面教師

一時の繁栄の為捻じ曲げられたことのツケは、世代を超えて回ってくる

「観光の目玉」「魅力あるコンテンツ」

本当に考え、伝えなきゃいけないことは

そんなウスッペラい事じゃない