5年先10年先のこと
ヒマワリの作業が終わるのが9月下旬から10月にかけてのこと
来春に菜の花を咲かせるためには、10月中旬から下旬までに種まきをしないと
ウマく名の花を咲かせ、菜種を採ることは難しくなります
筑豊盆地の南端に位置するこの場所は、霜が早く寒か強い場所だからです
去年10月25日に種まきをした菜種は何故か発芽不良になり
蒔きなおしたのが11月の10日過ぎ
幸い暖冬だったので順調にいっていると思いきや、1月のドカ雪で全滅してしまい
菜の花畑はできずじまいになってしまいました
種蒔きが遅れ、根が伸びない内に雪が降り、地面が何日か凍結したこと
寒が弱く、本来糖分をため込んでいる筈の菜種が青いままだったこと
どちらにしても、適期に播種できなかったことが原因だと思われます
というわけで、今は草刈りの真っ最中ですが
夏草が枯れるまで待っていたので、ものすごいことになっています
お陰でラビットモアもハンマーナイフも故障続き
万全にするために、雨で作業ができない日にまとめて整備をしています
2台ともよく働いてくれるのですが、
いかんせんロートルで部品は出ないし、何かと不具合も出てきます
動かないものを貰ってきたので文句は言えませんが
エンジンを乗せ換えたり、違う部品を加工して改造したりしてナントカなっています
ヒマワリを植えていた圃場の草刈は終り
残すは耕作放棄された圃場とトンネルの法面だけ
水が溜まっていたり、竹が生えていたり、面積の割には手が掛かりますが
トンネルプロジェクトの最初の1歩の為にはやらなくちゃなりません
ヒマワリを10年以上続けてきて確信しているのは
一番地味で、光の当たらない事からやってきた者の言葉には真実があるということです
上っ面だけ関わるような人もたくさんいますし
解ったような事ばかり言う、エセプロデューサーみたいな人もたくさんいる
マスコミの取材をお断りし、イベントなどをヤメタのも
よく解らない人や、かかわりの薄い人たちが、都合のいい解釈で情報を流されても
真実は伝わらないし、伝えたいことも間違った解釈で伝わるからです
私は汗を流し、泥で汚れてきた者にしか解らないことばかりだし
その言葉でしか人の心に響くことは無いんじゃないかと思っています
どれだけの人がプロジェクトに関わり、真実を語れるようになるかはわかりません
ただ、そこを通らないと人惹きつけ、心を動かせる言葉は出てこない
5年先、10年先に花開くものを創り上げるというのは
地味で退屈で日の当たらないことの積み重ねなんじゃないかと思っています