life

とらわれずに暮らしていく

イルミネーション

毎年やってくるクリスマス

ラジオからは相変わらずクリスマスソングばかりが流れている

アチコチでイルミネーションがどうだとかこうだとか・・・

日本人のほとんどには宗教的な意味のないただのイベント

そりゃ若いころは女の子を誘う口実になったし、否定する気はない

 

ただ、311以降どうしてもイルミネーションが腑に落ちない

確かに川内原発が稼働するまで、日本には原発の電気は無かったし

夜間の余剰電力やLEDを使えばエネルギーの総消費量はそう変わらないかもしれない

311やフクシマの事故で、現地の人たちの被った痛手はその人たちにしか解らない

九州に住んでいれば、大変なことだとは想像できるけど

本当のことは正直言って解らないし、解るわけがない

ただ、私たちは間違った豊かさを享受して、自惚れていただけだということは解った

 

何か月も時間と手間を掛け得られるひまわりや菜種の油を灯明にしても

櫨の実を採って、絞って、職人技で蝋燭にしても

わずかLED1つの明るさにもかなわない

自然を破壊し、環境を破壊し、時には戦争を起し、貧困と富裕の上に立つ

大量生産 大量消費 という前提が無ければ

多分、LED1つを灯すエネルギーすら私たちは手にできない

 

あれから何年経った?

今手にしている豊かさは、悪魔に魂を売らなきゃ手にできないと解ったはずなのに

この前会った福島から来た人がこう言っていた

「事故の後も福島の桜は満開になった。でも、綺麗だと思えなかった。」

「人は目でモノを見ているんじゃない。心で見ていると気がついた」と

今のままじゃ心からイルミネーションが美しいと思うことは無い

テクノロジーの先端を行く光が、そんなふうに見えるのは悲しいことだと思う