禁句
修理していたBDF車を納車に行きました
タイヤ バッテリー ダイナモ セル 結構高額な部品ばかりを1度に換えれば
金額も高額になります
20年落ち、20万キロ走った車はさすがにいろんなとこに不具合が出てきます
パーツの供給もままならないし、全部を納得できる状態にはできません
故障と修理が積み重なれば、本体の価格を超えてしまうこともあると思います
うちに修理に入ってくる車は古い車が圧倒的に多い
走行距離も10万キロはザラで、年数も相当経っています
一番古い車は1958年製のメルセデス
そんな車は修理代が100万200万を軽く超えてしまいます
今の車はの所有年数は3年から5年が60%を超えるといいます
新しい車は確かに性能もイイ、故障も少ないし快適で便利装備が満載です
新しい車は毎月定額の出費で乗れるし、壊れても新しい車にすればそれで済むのかもしれません。
ただ、個人的な意見ですが、車というのはただの耐久消費財だとは思いません
憧れであったり、目標であったり、自分の主張を写すものであったり
サクセスの象徴でもあったり、そんな意味合いがある様な気がします
昔、働いて初めて手に入れた「ハコスカ」は憧れの車でした
その車のキャブの調子が悪くて、修理工場に修理を依頼しました
戻ってきた車はぜんぜん直っていなくて、文句を言いに行くとこう言われました
「そんな古い車はやめたほうがイイ、ウエーバーキャブなんてそんなもんだ」と
その時からキャブレターの勉強をして、セッティングを憶え、エンジンの勉強をし、
何か月も毎日エンジンに噛り付いて、ベストのセッティングを探しました
エンジンを組み直し、セッティングの決まった「ハコスカ」は以前とは別物になり
ある意味では車を生業とするキッカケにもなりました
あの修理工場でのやり取りがなかったら
もしかしたら今の仕事も、それに続くいろんなことも無かったかもしれません
「ムリ」「できない」というのは裏を返せば能力や技術が無いというのと同じだと
事情は人それぞれあると思います
金になるかが重要な人もいるし、面倒だからという人もいます
でも、チャレンジしなきゃ何も始まらない
失敗したらどうしよう 損をしたらどうしよう
でも、失敗しなきゃ成功はありえないし
損を取り返すために努力をすれば、何かが身に付く
「ムリ」「できない」というのは私の中の禁句になっています