life

とらわれずに暮らしていく

耕作放棄地

役所の農政から連絡があって、農政局の人を連れてきたいと言う

手が治らないうちは大した仕事はできないので「いいですよ」と返事した

現地で待ち合わせて、もらった名刺には肩書が沢山書いてある

農村振興 中山間地振興 農地活用推進・・・・

それぞれの肩書はどうでもいいし、何かしてもらう気も無い

地域活性には興味はないことや、BDFのこと、これから加速度的に進む過疎のこと

お金や肩書の為じゃなく、やりたいことをやっていること

農に携わりたい人や、自然に寄り添って暮らしたい人の為のシステムを考えていること

実現したいことの為に、自分が取組、請け負ってやっていること

お金は必要だけど、徒党を組んでやる気はないこと

ヤル気が無くなるまでは、意義が見出せなくなるまではやめないこと

そんなことを話して、視察らしきものは終わり

 

言葉だけでは多分解らないし、解ってもらおうとも思わない

事業として成り立っていないことに行政や国は興味がないかもしれない

これからこういう場所で農を業としてやっていくのは無理だと思う

作業効率は極端に悪く作業は常に危険が伴う、獣害被害は際限がない、

これから水路や圃場の整備に税金が投入されることはありえないし

高齢者や離農する人はますます増えていく

経済とか社会保障からみたらこの先は真っ暗闇でしかない

 

でも、それは1方向からの見方にしか過ぎない

ここには何事にも代えられないきれいな水と空気がある

手ごろな大きさの圃場もたくさん空いている

どんな有名なコメよりうまいコメがとれるし、少し山に入ればお宝が転がっている

講釈だけの「お金のいらない暮らし」や「自然に委ねた暮らし」なんてツマンナイ

現場にのめり込めばそんなことは自然とついてくる

 

「口だけ人間」や「アタマ先行」がどれだけ覚悟を決めるかだけ

やるんだったら、命懸けでやんないとオモシロクないし

そんなに簡単に命まではとられない

あとは許認可権や既得権の問題を国や行政がどうするか

そこさえクリアできれば、バラ色の未来じゃなくても

なんか楽しそうな人生が見えてくるんじゃないかと思う

少なくともオレはそう感じている