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とらわれずに暮らしていく

マツダポーターキャブ

お客さんの中にマツダポーターキャブに乗ってる人がいます

この車は以前にスクラップ屋にあったモノを私が買ってきて乗っていました

廃車置き場に何年も放置されていた車を

今の持ち主が「これがいい」ということで車検を受けたものです

 

トラブルは付きものだし、外装はサビだらけ

部品もほとんど出てこないので、修理はほとんど手作業と部品作りという状態

1か月ほど前に「エンジンが止まる」ということで入庫していますが

忙しいのと時間がかかるのが判っているので、待ってもらっています

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燃料が来てないようなのでフューエルフィルターを外してみるとこんな状態

こう言う部品は流用が利きますので他の車(すぐ手に入るもの)と交換

ラインとキャブを外して洗い組みつけても何となくレスポンスが悪い

古い車は点火系にコンタクトポイントという仕組みで、プラグに高電圧を送っています

逆起電力という電気の特性を利用した仕組みは、もう20年以上前に使われなくなり

仕組みを理解しているのは私の様なおじさん世代だけかもしれません

車は12Vの電気で動いていますが、プラグがスパークするときは2万ボルト以上

12Vを2万Vまで昇圧するのにつかわれる仕組みはこんなシンプルなもの

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このポイントが閉じたり離れたりすることで逆起電力が発生し強力な火花になります

ただ、使っているとポイントの接点は焼けて遮断があいまいになり

ミスファイヤの原因になります

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この隙間をヤスリで磨いて面を整え

隙間を0.3ミリに調整して組みつければ

再び正常な遮断状態になり、タイミングよく火花を飛ばしてくれるようになります

 

今の車はこのタイミングをコンピューターでコントロールしています

でも、逆起電力を利用するということは変わっていません

オン オフ をコンピューターでスイッチングするかポイントでするかの違いです