life

とらわれずに暮らしていく

20日目

OPから20日が過ぎた

リハビリは続いているけれど、まだ感覚は戻らない

リハの先生と担当医、看護師さん達の話では

感覚不全やしびれというのは一番厄介なものらしい

全く戻らないこともあるし、ある日突然戻ることもあるという

先が見えない状況でハードなリハビリをするのは結構キツイ

ただ、リハをしないと感覚不全の筋肉は1日で2%近く筋肉量が減るという

午前と午後2時間づつ、マシンを使ったトレーニングとマッサージ

戻る可能性のあることを続けるしか今はできない

少しづつだけど戻ってきているような気がする

 

14日目

今日でOPから2週間が過ぎた

最初の予定では退院の予定日・・・

昨日やっと車椅子から歩行器に変わった

シャワーもトイレも介助無でOKということになった

 

25年前のOPではベッド上2週間だった

飯を食うのも、ションベンするのも、クソをするのも寝たまま

横を向くことも、もちろん寝返りを打つのも禁止だった

そのころに比べれば今の状態は早いのかもしれない

でも、感覚がないという不思議な感覚は何とも言い難い

 

同室の人たちはもう退院の日程を先生と話している、OPは7日も後だったのに

他人と比べてはいけないというのは分かっている

でも、なんで俺だけって思う気持ちもある

11日目

感覚の無かった下半身が少しづつ戻ってきたような気がする

同時にありとあらゆる関節や筋肉がダルくイタい

リハビリで歩いてみると重心が全く分からないし、重心の移動ができない

足を動かすこと膝を曲げ足首を使って股関節を動かす

同時に腰で重心をとり前後左右のバランスをとる

歩くという動作を意識してやらなければ足が動かない現状

歩くという動作の大変さ複雑さを思い知らされている

 

すこしづつ、昨日よりちょっといい

これを繰り返していくしか今は方法がない

いつ歩けるのかわからないけど・・・・

8日目

八日目が過ぎて抜糸も終わり、傷の痛みはほとんど無くなった

昨日は1週間ぶりのシャワーを浴びることができた

傷と、OPに伴う幹部の痛みは順調に言っているのに

相変わらず下半身の間隔が戻らない

物に掴って立つことはできるようになったけど

自分の足じゃないように力が入らない

もうしばらくは車いすが続きそう

いつになったら自分の足立てるようになるのだろう

いつぐらいというのはまだわからない

5日目

まだ下半身のしびれは続いている

右足は何となく動くようになってきたけれど

左足が全く思うように動かない

ションベンの出るには出るけど、出ている感じが全くしない

クソはまだ出てないのでわからないけど、けつの穴もなんかおかしい

 

まだ車椅子から降りられない

同じ日にOPをした人は歩行器でスタスタ歩いているのに

 

 

3日目

今日で手術後3日

手術後に下半身全体の鈍麻が出て立てない状態に

3日間で少しは回復したような気がするけど、まだ立つことはできない

 

何事にも想定を超えることがあり、思い通りという訳にはいかないようだ

痛い思いをして我慢しても

覚悟を決めて手術を受けても思ったようにはならない

現実は辛いし、悔しいけれど

受け入れてどうすればいいのかを考えなくちゃいけない

 

腰が悪いのを誰にアタッても良くはならない

OP後に予想外の事が起こったとしたって、それは先生のせいじゃない

大事なのは、現実をしっかり認識して正しい対処を続けること

諦めたり、ふて腐れたりしても、病気は克服できないし復帰が遅くなるだけ

 

「こんなはずじゃなかったのに」

仕事でも病気やケガでもそう思うことは多いし

どちらかといえば思った通りになる事の方が珍しい

そりゃ今だって気分が良いわけじゃない

同じ日にOPを受けた人が歩行器で歩いているのに

ションベンの管すら外せないというのはナサケナイ

でも、これは捉え方で明日が変わることなんだと思う

ベット上で足を動かすのはキツイしどうなると保障されてる訳じゃない

ただ、やらないと方向性も自分の立ち位置もわからないから

とにかくやるしかないんだと思っている

 

そう強がってないと

ほんとは怖い、もしこのままだったら

車やバイクに乗ることも、仕事も、畑も・・・

そうなったらもう俺じゃなくなってしまうから

それはどうしてもイヤだしね

 

 

 

 

もう一度戻る為に

空調の効いた部屋

運ばれてくる食事

ただベットの上に寝転がり、本を読みネットをひらく

いつもの年ならひまわりの最後の仕上げの時期

 

脱水気味の体にムチうって

明るいうちは農場で

暗くなったら電気の下で整備をしていたはず

そんなときはいつも思っていた

「クーラーの効いたとこで仕事したい」

「汗のかかないとこで、ゆくっり本でも読みたい」

でも、実際そうなってしまったら

これほど退屈でストレスの溜る事は無いと感じている

 

半年間、手術を回避しようとアガきまくってきた

でも、痛み止めの座薬が効いている時だけ何とか動けるなんて普通じゃない

他人はどうだか知らないけど

機械の整備と農業のどちらも1人役でできないと何も意味がない

結果を出さなくて良い事なんて一つもないし

頑張ったから結果が出なくてもしょうがないなんてありえない

他人のふんどしで相撲を取るのは性に合わないし

1から10まで自分で手掛けてないものなんて何の価値もない

 

明日人生で3回目の脊髄のOP

自分の世界に戻って

自分の足でしっかり歩く為に