life

とらわれずに暮らしていく

こんな事もある

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珍しく修理の車で工場は満車状態

1台は原因不明の音がするというB170

もう1台はガソリンが漏れているというC200

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C200の方はすぐに原因が分かって、部品待ち

B170は何とか音の元に辿り着いたけれど、なぜそうなってるのかイマイチ

こういう修理は、原因をつかむまでが一番時間を食う

エンジンが掛かっている状態で常に音が発生していればいいんだけど

出たり出なかったり、水温や油温とも連動していなくて

気まぐれに何の前兆も無く「パカパカ」音がする

スロットルを開けても閉めても音は変わらず、急に音がしなくなる

 

あたりを付けたのは「パージバルブ」という部品

車から発生する「気体」は排気ガスだけではなく

燃料タンクから蒸発する可燃性ガスと

エンジン内部の部品煽動から発生するブローバイガスがある

どちらも大気に開放することは禁止されているので

インテークマニホールドに配管で繋がれ、吸気された空気と一緒に燃やされている

ブローバイガスは圧力があり、エンジンを回さないと発生しない為

ワンウエイバルブでインマニに接続されているので電気的な仕掛けは付いていない

一方、タンクから蒸発した可燃性蒸気は

一度活性炭の入ったキャニスターに貯まり、匂いを除去した後でインマニに送られる

このガスはキャニスターの圧力で

電気的に制御されたポンプによって強制的に吸い出される仕組み

でも、エンジンルームを見渡しても、パージバルブらしきものが見当たらない

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B170に積まれたこのエンジンはほぼ真横に搭載されていて

上から見てもエンジン本体はほとんど見ることができない

聴診器を頼りにパージバルブの位置を探すと

このタコの足のようなインマニの裏側に付いていることが分かった

それをたどりキャニスターを探すとフェンダーの裏側インナーフェンダーの中にあった

接続されているホースはクラックでボロボロ

ここから空気を吸い込んでいる音が共振して音が出ているらしい

ホースを換えて接続をやり直して修理は終了

2日がかりで、ゴムホース一本交換なんて

割に合わない・・

2日分の工賃はもらえないし・・・

考えなくちゃいけない事

ヒマワリ畑の中にある旧国鉄のトンネル跡

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これをどうにかできないかという話し合いが進行している

会議に出てくる議題や話題は、中で音楽イベントをするとか、コスプレ撮影をするとか

そういう事ばかり

感じ方や、思いは人それぞれでイイと思うけど

ホントの考えなくちゃいけない事とは少しズレを感じている

 

この廃線の名称は「国鉄油須原線」

漆生駅(嘉麻市稲築)から上山田駅嘉麻市上山田)を通り

豊前川崎駅(田川郡川崎町)までは開通し、実際に列車が走っていた

本当は川崎から大任を経由し赤村の油須原駅までの計画があり

行橋を通って苅田港に石炭を運ぶための線路

エネルギー革命 炭鉱の閉山 人口減少

昭和41年に1部が開通し、61年に廃線となるまで,貨車は1台も走っていない

油須原駅まで開通しないまま、その役目を終えた

 

ものごころついた時には、ほとんどの炭鉱は閉山していた

僅かに露天掘りの炭鉱が残っていたくらいだから、最盛期のことは知らない

その後に来た「鉱害復旧バブル」で道路は綺麗になり、田んぼは真四角になったけど

1部の人が潤っただけで町は活気を取り戻すことはできなかった

「バブル」の時も同じ事、ゴルフ場だのリゾート開発だの騒いでた割には

何一つ残っちゃいない

残ったのは削り取られ放置された原野と、鉱害時代に新築され空き家となった家ばかり

 

カネが動き、利権が蠢く場所には、人が集まりカネが集まる

それはしょうがないことかもしれないけど

ホンモノの豊かさっていうのは何なのだろうって思ってしまう

筑豊地区は自然林が極端に少ない

ほとんどの山には杉やヒノキが植えられた人工林ばかりが目立つ

炭鉱が隆盛を極めた時代、材木はカネと同じだったという話を聞いたことがある

坑道を支える坑木や炭住の為に、自然林は切り倒され植林されていったらしい

50年経って巡ってきたのは、生き物を育まず循環を絶たれた死の森

谷川は雨が降れば土砂で埋まり、雨が無ければ水が無くなってしまう

イノシシやシカがこれほどまでに増え、農作物に甚大な被害をもたらしたのも

無関係ではないと思う

ヒマワリ畑がある場所もかつては水田だった

さらに上まで棚田の跡は残っていて、コメが作られていた名残は残っている

膨れ上がる労働者の胃袋を満たす為に作られた棚田は

行き先を失ったとたんに放棄される

今は、竹が侵食しどうすることもできないかつての水田

「強い農業」や「集団営農」から取り残され、年寄りたちのタメ息だけが残った場所

 

目の前にある御褒美や、一時のトレンドを追いかける事はさほど難しくはない

でも、創造力(想像力)や共生を伴わない行為は

子や孫の世代に大きな影を落とすことになる

それは原発の事や築地の事、東京オリンピックの事だって同じことだと思う

なぜ、このトンネルが作られ、このような状態になってしまったのか?

なぜ、自然林は人工林に変わり、それによって今起きていることは何なのか?

なぜ、これほど広大な田畑が棄てられてしまったのか?

本当に後世に残すべきモノや、変えてはならない事は何なのか?

今やろうとしていることは、何処に向かい何をもたらすのか?

 

いつまで人間は愚かなことを繰り返し続けるのか

トンネルや人工林や耕作放棄地は反面教師

一時の繁栄の為捻じ曲げられたことのツケは、世代を超えて回ってくる

「観光の目玉」「魅力あるコンテンツ」

本当に考え、伝えなきゃいけないことは

そんなウスッペラい事じゃない

 

 

マイナスからゼロに

 

いま取り組んでいるトンネルのことはマイナスをゼロにするようなもの

ゼロにしなきゃスタートできないし、何も始まらない

ヒマワリ畑を作り始めた時も同じようなものだった

思い出すのもオゾマしいあの光景

竹や灌木、雑草を片付け、整地するまで丸1年

今年、完全無農薬無肥料でヒマワリを咲かせるまで10年かかった

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誰も真剣に話を聞いてくれなかったし、鼻で笑われた

今のように道具を持っていなかったし、やり通せる自信も無かった

ただ、自分の思い描いたものを実現したい

それが出来なきゃ自分が自分でなくなるような気がしていた

何かを創り上げるということは、孤独に耐えることだと教えられた

傍観者は嘲笑し、批判する

自らの手を汚し、自ら泥を被ったことのないヤツに限って、好き勝手なことを言う

そんなヤツらの言葉には重みも説得力もない

結局は自分に勝つか負けるか、ただそれだけの事

 

物事が見えてきて形ができてくれば、歯車は勝手に回っていく

歯車を回す人だってたくさん現われてくる

パン屑に集るアリのように

でも、アリはウマみが無くなれば去っていく

そして、またウマみに集り去っていくを繰り返す

「忙しい」「時間がない」と言い訳する奴は、昼寝をしてたって忙しいく時間が無い

「それぞれの得意分野で」と言うヤツは、汚れ仕事はヨゴレがやるものだと思っている

「できる範囲で」「無理をせず」と言うヤツは、そもそもヤル気が無い

「ゆい」や「もやい」で一緒のやりましょうよと簡単に口にする

でも、「ゆい」や「もやい」は対等な立場の人間が口にすることを許された言葉

サシで渡り合えないヤツに限ってそんなことを言う

 

この頃はどこぞのショーモナイ広告代理店のようなヤツばかり増えたような気がする

幼稚園の学芸会のような事ばかり言うヤツが多くなった

でも、何かを忘れてやしないか

アタマでいくら考えたって、パソコンをいくら叩いたって

それは所詮現実ではないということ

現実が無けりゃ、いくらスゴイ事もイイ事も実現しない

夢や希望を語り合って、満足ならそれでいい

そんな仲間とずっとツルんで、ネチャネチャやってりゃイイ

 

f:id:satoyamanoyume:20161104094814j:plain藪を切り開き、斜面から落ちそうになりながら鉈を振るった

雨の中、仕事前の早朝、切り倒した竹や灌木を引きずり出して

トンネルは見えるようになった

描いた形になるまでは、まだ何年もかかるしやらなくちゃいけないことはまだまだある

それが何になる?それで何ができる?そうやってあざ笑うヤツはたくさんいる

ヤブヘビをツツイタ事で色んな問題も出てくるし、ツマンナイ事言うヤツも出てくる

でも、見て見ぬ振りや傍観者では、事は何一つ進まない

蒔いた種の結果が出るのは来年の春

上手くいくまで、形になるまでには、早くて2~3年はかかると思う

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今はまだこの小さな芽のように弱く小さいもの

しかし、マイナスからゼロにするプロセスが無ければ

この小さな芽にすら辿り着くことはできない

 

 

 

 

 

 

ヘリコプターのような音?

ミッションをDに入れたままブレーキを踏んで止まっていると

ヘリコプターのような音がする

?????

お客さんからの電話で見に行き、症状をたずねてもチンプンカンプン

車を預かって工場までの道のりで、確かにいろんなものが共振している音がする

こりゃ、エンジンマウントだなというのは大体わかったけど

それ以外にも色んな音が混ざっている

 

いつ頃からかFF車のサブフレームは無くなって

エンジンを吊り下げた状態で車に載るようになった

衝突した時にエンジンを下に落とし、フロントシートを守るため

だからエンジンを釣り下げているマウントのはアルミになり

衝撃で折れるように、わざと1か所だけ薄く作っている

その為マウントゴムは柔らかくなり、エグイくらい肉抜きされている

エンジンの振動は確かに少なくなったけど、寿命も短くなった

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2か所あるマウントにプライバーを差し込んで抉ると両方ともガタガタ

交換するしか方法はない

結構面倒だし、部品も高いんだよなぁ

しょうがない事だけど・・・・

高いなー

お客さんからの電話で

スピードメーターが動かなくなったンで、ちょっと見てよ」

という電話

最近の車は機械式のスピードメーターは無くなって

センサーとICを組み込んだ基盤でメーターを動かしている

一番多い故障はスピードセンサーがボケるというもの

フライホイールやミッションにセンサーが組み込んでいるものが多い

 

どーせセンサーの故障だろうと思い、部品屋に値段を聞くと2万円近くする

おいそれと換えるわけにはいかないので、預かって点検をすると

センサーはちゃんとパルスを拾っている

ミッションを回せばテスターの針は振れている

残るは基盤のハンダ落ちか、損傷かということでメーターをバラすと

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見事に基盤か焼損

裏側はコンデンサーが液漏れを起こして、ICのチップまで焼き切れていました

こうなってしまっては、メーターユニット交換か、部品があれば基盤の交換

部品屋からのFAXには

メーターユニット  138000円

メーター基盤     12800円

高すぎる・・・・・

昔のスピードメータワイヤーなら5000円もしないのに・・・・・・

稲刈り

今年も稲刈りが終わりました

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毎年思うことですが、コメ作りはカンタンですが、難しく奥が深い

ヒマワリを作り始めたのが先なので、作業自体はそれほど大変なことではありません

水稲暦に合わせて資材を使い、防除をすれば平均収量は確保できるし、草も生えません

ただ、売るためにコメを作っている訳ではないので、農薬や肥料は使っていません

当然収量は少ないし、草取りは重労働になり、虫食いも増えていきます

米粒は小さく、虫食いが多ければ、いわゆる「イイお米」にはなりません

 

私はナチュラリストではないし、スローライフを標榜しているわけではありません

食べ物にこだわりはないし、その手の信者ではない

別に、化学肥料を使っても農薬を使っても構わない

そんなんでどうにかなるほどシャバイカラダではないし、たいして気にはなりません

有機無農薬が美味いとか、慣行農法が不味いとかいう人もいるけれど、

そんな料理人のような舌や感覚を持っているわけじゃないから、違いは判りません

田んぼを借りるチャンスがあって、自分でコメ作りをできる機会に恵まれて

自分で作ったコメを食べられるチャンスなんて、普通は巡り合うことはできない

だったら、土と水とお天道様に対して五分で渡り合わなきゃ失礼だし

自分と自分の家族を養ってくれるものに対して

自分の責任で真剣勝負をしないと、もったいないような気がします

 

梅雨から真夏にかけての草取りはタイヘンです

進んでやりたいとは思わないし、好きではない

今年のように猛暑が続くと、川の水は無くなるし

一番水のいる出穂期に田んぼが干上がることもあります

稲刈り直前にイノシシに入られ、メチャクチャにされることもある

人間の力ではどうしようもないことが沢山あって、でも諦めたら何も手に入らない

自然というものはそういうものであって、悪意や瑕疵があるわけではなく

文句を言ったり、諦めたり、ケツを割ったりするのは

すべて人間側のワガママであり、身勝手な思い込みなのだと思います

 

人間は武器を持たなければちっぽけな存在なのだと思います

何一つ太刀打ちできないし、自然の驚異には成す術がない

だから、必死で体を動かし、立ち向かう必要がある

手を動かし、頭を使い、何とかして自然と渡り合うカラダとメンタルがいる

そうやって必死で手にしたものは

頭でリクツをコネクリ回して、解ったような事を言う人には決して解らない

自分で作ったコメはウマい

味なんてわからないし、バックグランドやストーリーや農法なんてどうでもいい

これだけは1から10までやり通した者にしかわからないことだと思います

 

 

 

修理

ここ10年ほど新しい刈払機は買っていません

良いヤツ(プロ仕様)はエンジンが小さいヤツでも5~6万するし

ホームセンターに行けば安いのは2万未満

高くても3万も出せば新品が買えるのですが

つくりはシャバいし、交換部品が出ないことが多いので買わないようにしています

というわけで、何台かある刈払機はすべて中古品

イラナイというものを貰ってきたり、修理見積もりを出してイラナイと言われたり

森林組合の知り合いに出モノが出たら連絡を貰い

現状保証なしを格安で買ってきて修理して使っています

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どいつもこいつも10年以上前のモデルですが、たいして不満はない

どちらかといえば古いモデルの方がキャブレターやベアリングなどが修理可能なので

高い金を出してユニット部品を買う必要も無く、重宝しています

今修理しているのは、ヒマワリ畑を始めた頃に買ったヤツ

ピストンに傷が入って、エンジンが掛かりにくくなったしトルクもない

たまたまネットオークションでシリンダーとピストンを見つけて買っておいたもの

そろそろ息子にもマイ刈払機を持たそうと思って修理しています

 

子供3人にはむやみに新しいものを与えないようにしています

なんでかというと、モノの先にある本当のことを自分で考えて貰いたいから

自分自身新品の機械や道具はほとんど買わないし

身の回りにあるほとんどのものは修理して再生したり、作ったりしたものばかり

もちろん、修理を生業としている事もありますが、それだけの理由ではありません

実際に修理した方が高くつくモノだってたくさんある

大事なのは、モノの裏側にある本質に気づくかどうかということだと思います

 

食べ物だって、着るものだって、

種を蒔き、育て、収穫して、加工してという工程を経験すれば

今の経済や社会が異常なものの上に成り立っているということがわかります

それが成長戦略であり、資本主義なのかもしれません

でも、それは何かを犠牲にし、搾取しなければ成り立たない事だと思います

言葉はカンタンです。想像するのもカンタンなこと

実際にゴミや産廃に反対している人はたくさんいますが

ビニールやプラスチックを大量に使いモノを売っている人もいますし

食べ物に異常なまでにウルサイ人が、自ら泥を被ることはない

外から見ていて、非常に滑稽な事ばかりですが

当の本人は当事者だと気がついてもいない

 

まっ、人のことはどうでもいいこと

他人からすれば、ただセコイだけだと言われるかもしれませんが

親としては、言動不一致というわけにはいかないので